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焙煎度別のコーヒー豆の比較画像、浅煎りから深煎りまでの味の違いと焙煎度の特徴を示す説明画像

浅煎り・中煎り・深煎りで何が変わる? 焙煎度と味の違い

コーヒーを選ぶときに目にする、浅煎り・中煎り・深煎りという言葉。

「浅煎りは酸っぱく、深煎りは苦い」と覚えている方もいるかもしれません。大まかな方向をつかむには便利ですが、実際の味わいはそれだけでは説明しきれません。

焙煎度は、香りや酸味、苦味の方向を知る手がかりです。おいしさの順位ではありません。

0566珈琲製作所が大切にしているのは、豆ごとにどんな一杯を作りたいか。その視点から、焙煎度を紹介します。

焙煎度によって、味のどこに光が当たるかが変わる

SCA(スペシャルティコーヒー協会)は、焙煎度をコーヒーの風味に大きく関わる要素として説明しています。浅い焙煎では果実や花を思わせる香り、深い焙煎ではチョコレートのようなほろ苦さが、選ぶ際の手がかりになります。[SCA、2026]

とはいえ、どの豆を浅く焼いても同じ果実の味になるわけではありません。0566では、まず届けたい香りや酸味、甘さ、余韻を考え、焙煎の組み立てを決めています。

浅煎り・中煎り・深煎りの選び方

店頭で好みを相談するなら、焙煎の名前と一緒に、飲みたい味を伝えてみてください。次の表は、0566からの選び方の提案です。

焙煎の方向 こんな味を探すときの入口に 商品説明で確かめたいこと
浅煎り 果実を思わせる酸味、軽やかな香り 酸の種類や強さ、甘さとのバランス
中煎り 酸味と苦味の釣り合い、飲みやすさ どちら寄りの味なのか、余韻の印象
深煎り ほろ苦さ、落ち着いた香り 苦味の強さ、後味、ミルクとの相性

同じ「中煎り」でも、お店によって想定する範囲が違うことがあります。名前だけで迷うときは、「酸味を少し楽しみたい」「苦味は欲しいが、後味は重すぎない方がいい」と具体的に伝えると選びやすくなります。

浅煎りは、早く止めればよいわけではない

0566が浅い焙煎で考えるのは、酸を残すことだけではありません。

柑橘のような酸を目指すなら、それを支える甘さや、飲み終わりのきれいさも必要です。単に早い段階で焙煎を止めるのではなく、そこに至るまでの熱の与え方を考えます。

バリのコーヒーで目指す「Volcano Citrus」も、そのひとつ。0566が狙うのは、柑橘の印象と透明感、強すぎない発酵の表情です。これは味づくりの目標であり、浅煎りなら自動的に実現するものではありません。

深煎りにも、作りたい味がある

深煎りでも、ただ苦味を強くすることを目標にはしていません。

飲み込んだあとにどんな余韻が残るか。苦味の中に甘さを感じられるか。もう一口飲みたくなるか。0566では、そうした一杯全体の印象を大切にしています。

浅煎りの軽やかさが心地よい日もあれば、深煎りの落ち着いた味が欲しい日もあります。好みや飲む場面に合わせて選んで構いません。

0566は「ハゼ」をひとつの目印にしている

焙煎中には、豆から音が聞こえる段階があります。これを「ハゼ」と呼びます。0566では、1回目と2回目のハゼの進み方を焙煎度の目印にしています。

当店で使っている主な呼び方は次のとおりです。

呼び方 0566での焙煎進行上の目安
シナモン 1ハゼの中間あたり
ミディアム 1ハゼの終わりあたり
ハイ ミディアムの直後
シティ 2ハゼに入る前
フルシティ 2ハゼの最盛期あたり
フレンチ 2ハゼの終盤

これは0566の運用上の定義です。他店や海外の同じ名称と、必ず一致するわけではありません。 SCAも、焙煎名称の使われ方には幅があることを取り上げています。[SCA、2026]

また、ハゼだけで判断を終えるわけでもありません。0566では温度の推移、色、香り、そして実際に飲んだ結果を合わせて確認します。表示温度をひとつ決めれば、どんな豆も同じ味に仕上がるわけではないからです。

同じ焙煎度でも、淹れ方で印象は変わる

飲んでみて「思ったより酸っぱい」「少し強すぎる」と感じたとき、焙煎度だけが理由とは限りません。

ドリップコーヒーの研究では、焙煎度に加え、飲み物の濃さや成分を取り出す割合の違いによって、酸味・苦味・甘さなどの感じ方が変わることが調べられています。[Frostほか、2020]

家庭で調整するときは、まず豆の量と湯量を量り、条件を記録してみてください。一度に何もかも変えるより、「今回は挽き目だけ」と一つずつ比べる方が、自分の好きな味を探しやすくなります。

好きな味を、言葉にしてみる

焙煎度の名前を全部覚える必要はありません。

「この豆は、酸味が気持ちいい」「こちらは、苦味の後に甘さが残る」。まずはそのくらいの言葉で十分です。

0566が焙煎で作りたいのは、単に浅い豆、深い豆ではなく、その豆をおいしく楽しめる一杯です。焙煎度を手がかりにしながら、ぜひ自分の好みに合う味を見つけてください。

参考資料・当店の基準

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